直帰でとんぼ返り

ポケモン対戦に関するブログです。

【S26シングル・最終884位(1834)】攻め構築偽装?“眠る”ザシアン受けサイクル!

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こんにちは、ショウゴと申します。
前期は、本作2回目の最終3桁順位(884位)を達成することが出来ました。竜王戦環境最後となるシーズンで自分としては良い結果を残せたため、記事を書こうと思います。
少し変わった型も採用しましたので、読んで頂けると嬉しいです!

1.はじめに―構築経緯

従来より自分が使っていた「受けループ」ですが、環境が煮詰まって流石に全対応が厳しくなってきたと感じておりました。
しかし、個人的に好きな「サイクル戦」をして勝ちたいという思いもあったので、色々模索した結果、禁伝は耐久振りのザシアンを使うことに至りました。
このザシアンは、①「悪ウーラオス」「ミミッキュ」「ドラパルト」等の一般枠や、「ゼルネアス」「イベルタル」「白バドレックス」「ゼクロム」「Bキュレム」等の伝説枠といった、受けが難しいポケモンに強く出られること、②相手の「ザシアン」対策枠を必ず呼ぶことが出来るため選出のメタが張りやすいこと、などの理由から採用しました。

ザシアンを軸にすると、「カイオーガ」「黒バドレックス」「日食ネクロズマ」「ホウオウ」等の禁伝が重くなるため、それぞれの対策としてハピナスポリゴン2ミロカロスを入れました。
また、この4体だと「カプ・レヒレ」「テッカグヤ」「ゴリランダー」などがややキツくなるため、ダイマックスしても強いサンダーを採用しました。
最後の1枠として、相手の「ザシアン」受けとして、当初はヌオーを入れていました。しかし、ヌオーだとザシアン以外に基本出すことがない上、良く出てくる「エースバーン」や「ランドロス」に打ち負けてしまうことが多かったため、地面と電気の一貫を同時に切れ、かつ、ダイマックスして強い霊獣ランドロスを代わりに入れました。
全体的に、ダイマックスを切っても最低限火力の出る受けポケモンを採用したことにより、多くの試合で最終的に択勝負に持ち込めたのは大きかったと感じました。

2.各個体紹介

【ザシアン】

ザシアン@くちたけん(ふとうのけん・わんぱく)

199(252)-190( )-180(232)-×( )-136(4)-171(20)

きょじゅうざん/じゃれつく/ほのおのキバ/ねむる

ぽけっとふぁんくしょん!

S-最速103族(ウツロイド)抜き。
HB-残り(出来るだけ高く)。
陽気鉢巻ウーラオスの暗黒強打:51 ~ 61ダメ(25.6 ~ 30.6%)。
意地A+1ザシアンのじゃれつく+きょじゅうざんを確定耐え。
陽気A+2珠ミミッキュのダイホロウを確定耐え(76.3 ~ 89.9%)。
D-控えめ珠イベルタル(特殊)の、ダイジェット+ダイアークを確定耐え。

ほぼHBに振ったザシアンです。「ウーラオス」に後投げして上から処理出来るのが強かったです。これだけだと、イベルタルも同じではと思われるかもしれませんが、イベルタルと違って取り巻きの「レヒレ」「ミミッキュ」にも強く出られるのが良い点でした。
初めは「ヌケニン」対策用の“炎の牙”採用でしたが、気付けば重かった「ナットレイ」への打点と、怯み・火傷のワンチャンスを狙える技としても優秀でした。
そして、“眠る”は削れたザシアンを回復させる唯一の技で、特にTODが発生する場面で非常に有用でした。相手の対策枠がゴツメなどの受けの運用であった場合は殴らずに眠って裏に引き、他のポケモンTODにシフトするようにしました。
ダイマックス出来ない点だけは弱いとは思いますが、それを差し引いても圧力が十分にあり、強力な禁伝だと感じました。


【サンダー】

サンダー電@あつぞこブーツ(プレッシャー・おだやか)

197(252)-×( )-106(4)-145( )-156(252)-120( )

ほうでん/ぼうふう/みがわり/はねやすめ

ぽけっとふぁんくしょん!

HD特化のプレッシャーサンダーです。前に書いた記事のサンダーと同じ調整なので、詳しくはそちらを参照して頂けたらと思います(技構成のみ熱風→暴風へ変更)。

https://shogoox.hatenablog.com/entry/2021/11/01/124221?_ga=2.225689626.1603295190.1643411697-187840289.1635713130

ザシアンと並べることによって、余計にダイマアタッカーの型を相手に連想させることが出来たのではないかと思います。
特防に特化することで、相手の「サンダー」にほぼ負けないため、安心してザシアンやミロカロスを出すことが出来たのも、補完として優れている点だと感じました。


ポリゴン2

ポリゴン2@しんかのきせき(アナライズ・のんき)

192(252)-×( )-156(252)-126(4)-115( )-72( )

れいとうビームシャドーボール/みがわり/じこさいせい

ぽけっとふぁんくしょん!

HB-臆病C252黒バドのサイコショックが乱数4発(21.8 ~ 26.5%)で、身代わりが92.5%で耐える。
A無振りランドロス地震が99.4%で身代わり耐え。
C-D4黒バドにアナライズシャドボが93.7 ~ 112%で乱数1発(68.8%)。
陽気ASランドロスのA+2珠ダイアースが、ダイマ時に41.9 ~ 49.7%ダメージ。返しのアナライズダイアイス2発でD上昇(2回)込みでも倒せる。


「黒バド」「グラードン」「ランドロス」「ドラパルト」「カイリュー」等の対策枠で、HB特化のポリ2です。
“身代わり”を採用することにより、サイクルの過程で様子見・安定択を取れて、試合の組立がしやすかったです。
特に鉄壁非採用の「ナットレイ」に対しては、本来の有利・不利が逆転するため、入れていて損がない技だと思いました。
上記のメタ対象が居ないと中々出せないポケモンではありましたが、出した試合はほぼ活躍していました。
個人的に好きなポケモンの一体なので、構築に採用できて良かったです。


ミロカロス

ミロカロス@かえんだま(ふしぎなうろこ・ずぶとい)

201(244)-×( )-127(132)-121(4)-146(4)-117(124)

ねっとう/ふういん/くろいきりじこさいせい

ぽけっとふぁんくしょん!

S-「S+1で最速100族抜き」調整の日食ネクロズマ(S112)抜き抜き抜き抜き抜き調整(=4振りS95族(ジガルデ50%)抜き)。
HB-ほぼ残り(出来るだけ高く)。
(以下、火炎玉発動時のダメ計)
陽気ヒヒダルマの鉢巻地震が42.7 ~ 50.7%で乱数2発(2%)。
陽気フェローチェのインファが33.3 ~ 40.2%。
ダイマ珠エースバーンのギガインパクトが49.2 ~ 58.2%で乱数2発(95.3%)。
陽気鉢巻ウオノラゴンのエラガミが39.8 ~ 47.2%。
意地A252ホウオウのダイジェットが41.7 ~ 49.2%。
コピーされたザシアン(メタモン)のA+2きょじゅうざんが24.7 ~ 29.2%。

本構築のMVPです。
ザシアンが苦手とする大体のポケモンに有利(または五分)を取ることが出来ます。
特に「日食ネクロズマ」「ジガルデ」等の積んでくる禁伝を意識して、Sに多く努力値を割き、黒い霧と熱湯で受けが利くように調整しました(これ以上Bを削ると、物理受けの役割が持てなくなる)。
「ジガルデ」は上をとれないケースが多かったですが、パーフェクトフォルム変身後にSが逆転し対応出来たこともありました。
そして、“封印”は珍しい技だと思いますが、ドヒドイデ」「ヌオー」「ポリゴン2」「ナマコブシ」「ミロカロスメタモンでの変身)」といった厄介な受けポケモンの回復手段(もしくは攻撃手段)を封じられるため、受けてくる相手に対して強烈に刺さる詰め筋となりました。
ダイマックスしなくても十分強いですが、ミロカロスはCもそこそこあり、ASザシアン程度ならダイストリーム+雨ダイストリームを打ってほぼ落とせるため、ダイマでピンチを切り抜けたこともかなりありました。


ハピナス

ハピナス@ばんのうがさ(しぜんかいふく・おだやか)

362(252)-×( )-30( )-95( )-205(252)-76(4)

ちきゅうなげ/ステルスロック/でんじは/タマゴうみ

ぽけっとふぁんくしょん!

HD-最速CSウルガモスのC+6炎の舞が、45.5 ~ 53.8%ダメで、乱数2発(41%)。
命の珠控えめC特化カイオーガのダイストリームが33.4 ~ 39.2%ダメ。
FCロトムの特化C+6ダイストリーム(ダイバーン)が72.9 ~ 86.1%。

HD特化の傘ハピナスです。
カイオーガ」「ムゲンダイナ」「レシラム」「ディアルガ」「Wキュレム」といった、黒バド、ゼルネ以外の特殊禁伝受けとして活躍しました。
電磁波やステロがあることで、相手の裏にいるポケモンにも負荷をかけることができ、サイクル戦を有利に進められました。
対特殊に強いだけでなく、純正受けループの相手にTODを仕掛ける際、満タンならHP総量勝負にまず負けないことに安心感がありました。
ポリゴン2と併せるとノーマルタイプ2体採用していますが、お互いの役割対象が全く異なるため、結果的には問題ないと感じました。


【霊獣ランドロス

ランドロス霊@オボンのみ(いかく・いじっぱり)

191(212)-187(36)-142(252)-×( )-101(4)-112(4)

じしん/そらをとぶ/がんせきふうじ/つるぎのまい

ぽけっとふぁんくしょん!

S-岩封1回(orジェット1回)で、最速S100族(S167)抜き。
HB-出来るだけ高く。威嚇込み陽気ザシアン±0のきょじゅうざんが乱数2発(59%)。
A-B4ザシアンを地震で乱数1発(62.5%)。
ダイアースでH252ザシアンを102.5 ~ 121.6%で確定1発。(メタモンでコピーされたザシアンをダイアースで高乱数1発(93.8%))
A+2地震でH252日食ネクロズマを確定1発、A+2ダイアースでHB特化ネクロズマを103.4 ~ 122%で確定1発。
エースバーンをダイジェットで乱数1発(62.5%)。
H252ディアルガをダイアースで乱数1発(68.8%)。

本構築で唯一回復技を持たない、HB調整のランドロスです。
剣舞を積んでアタッカーとして運用するも良し、ザシアンに後投げして威嚇を入れ裏に削りを入れるも良しと、場面場面で使い分けの出来る意外と器用なポケモンでした。
努力値配分こそHBですが、意地っ張りにして補正をAにかけることで、仮に剣舞出来なかった時でも最低限の火力が出るよう調整しました。
重い初手「エースバーン」に対して、ランドロスから入り裏のミロカロスに引けば、火炎玉込みでダイマを受けられるという安定した立ち回りが取れました。
回復が出来ないため、選出時は「一体は最低倒す」ことを念頭に対戦していました。

3.選出

基本的には、相手の禁止伝説に有利となる2体(対面で有利+後出しから間に合う)と、その補完となる1体で選出を行っていました。
(例:ゼクロム→ザシアン、ランドロス、サンダー等)
択となった場合には、ザシアン+サンダー+ミロカロスや、ランドロスミロカロス+@1という選出が汎用性を持って対応出来ていた感じはしました。

4.成績、構築全容

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5.おわりに―竜王戦ルールの雑感等

最後まで対戦された皆様、お疲れ様でした。
今までこの環境で戦ってきて、竜王戦ルールは禁伝枠がカギを握ることは間違いないと思いますが、それ以上に禁伝対策の「一般枠」をどのような型で、どう使うか?が特に大切だったのではないかと個人的に感じました。
ちなみに、今月以降、禁伝2体採用の新ルールが7ヶ月続くことが決まりましたが、他の方々がモチベーションを保ちつつずっとやり続けられるのかが気になっております。少なくとも自分は今はその自信が無いのですが、もしやりたい気持ちが出てきたら、また構築を考えて潜りたいとは思います。
取り敢えず、アルセウスを進めたいです笑


最後まで読んで頂き、ありがとうございました!