直帰でとんぼ返り

ポケモン対戦に関するブログです。

【S28シングル・最終763位(1845)】受け×攻めサイクル!誤魔化しホウオウダイナ

こんにちは、ショウゴと申します。
禁伝2体ルールではあまり結果を残せていなかったのですが、今期は何とか3桁順位には残れたため、簡単に記事を書こうと思います!
今回はあまり細かい努力値調整はしておらず、代わりに技構成や特性、持ち物等で工夫をしています。


1.はじめに―構築経緯

現環境では受けのサイクルをするにあたって、様々な禁伝の組み合わせがあると思います(イベルネクロ、ゼルネネクロ、ザシアンイベルetc)。その中で、今期自分は「ホウオウ・ムゲンダイナ」の軸に注目して構築を考えました。
は、「ザシアン」や「日食ネクロズマ」をはじめとした多くの禁伝に比較的強めで一般枠の「ヒードラン」に受け出しが効き、また、②は、「サンダー」や「ウーラオス」等の一般ポケモンに強く、はがねやドラゴンタイプの多い禁伝にもそこまで不利を取らないという、お互いの相性補完のよさが魅力的だと感じました。
この2体は満遍なく相手を見れますが、一方で完全に攻撃を受けきることは難しいと考えたため、ホウオウ・ダイナは攻撃面に特化してサイクルを崩し、その他の一般ポケモン枠で相手の攻撃を受けにいくべきだと判断しました。
まず、禁伝2体が厳しい「霊獣ランドロス」は厚く対策しようと考えたため、を採用しました。そして、「イベルタル」もかなり重かったため、を入れました。最後に、「カイオーガ」受けが居ないため、貯水を採用して、構築が完成しました。
コンセプトとしては、一般ポケモンで攻撃を受けて、禁伝で切り返していくことを目指すもので、受けループ特有の「相手の一体をこちらの一体で完璧にみる」というよりかは、「サイクルの過程で処理ルートを分散させて、複数体で誤魔化しながら対応する」という構築になりました。


2.各個体紹介

【ホウオウ】

ホウオウ@あつぞこブーツ(さいせいりょく・いじっぱり)

211(236)-200(252)-111(4)-×( )-175(4)-112(12)

せいなるほのお/ブレイブバード/じしん/じこさいせい

ぽけっとふぁんくしょん!

S-S+1で最速S100族抜き。
A-特化。ASザシアンを聖なる炎で確定1発。
H-残り。

HBだとどうしても火力が無いと感じてしまったため、攻撃に特化したHAホウオウです。
ダイマしたときに、「ザシアン」「イベルタル」「ディアルガ」「日食ネクロズマ」「黒バドレックス」等々あらゆる伝説ポケモンに強く出られるのが最大の評価点です。
特性のさいせいりょくで、多少削れても裏に引けば回復出来るため、ダイマが切れても役割が持てました。
持ち物は、本音は火力重視で命の珠等を持たせたかったのですが、ステルスロックで1/2削れてしまうのは流石に痛いので、ブーツとしました。
聖なる炎で火傷を狙えたり、「ヒードラン」などの有利対面でブレイブバードを押して、裏のポケモンに負担をかけられたりと、高耐久と高火力を両立したサイクル適性のある禁伝だと思いました。


【ムゲンダイナ】

ムゲンダイナ@こだわりメガネ(プレッシャー・ひかえめ)

215( )-×( )-115( )-216(252)-116(4)-182(252)

ダイマックスほう/かえんほうしゃヘドロばくだんりゅうせいぐん

ぽけっとふぁんくしょん!

HBD-
悪ウーラオスの鉢巻暗黒強打確定耐え。
A252ザシアンのA+1きょじゅうざん確定耐え。
C252カイオーガのダイアイス確定耐え。
特化珠サンダーのダイジェット確定耐え。
C-特化。
眼鏡流星で、
H252カバ、H252サンダー、H252ラグ、H252ランド、H4イベルタルを確定1発。H252ディアルガを乱数1発(75%)。
眼鏡火炎放射で、ASザシアンを乱数1発(87.5%)。
S-準速。最速化身ボルト(111族)抜き。

ダイマックスが無くとも、ダイマポケモン相手に打ち勝てる様に火力特化のCS眼鏡ムゲンダイナです。
もともとは「ウーラオス」対策の耐久ムゲンダイナを使っていましたが、禁伝2体環境となって受け崩しをウーラオスではなく禁伝に任せるような構築が増えてきたと感じ、より汎用性のあるアタッカー型に変更しました。また、最速にしているムゲンダイナは少ないと思ったため、この型であればミラーにも強いと考えました。
構築上初手「カバルドン」「ラグラージ」のステロ・欠伸展開がされやすく、なおかつ対策が難しいと感じていたため、それらを展開される前に眼鏡りゅうせいぐんで相手の考慮の外から1撃で仕留められる火力は素晴らしいと感じました。
また、D4しか耐久に振っていませんが、相手の等倍の攻撃であれば殆ど何でも耐えるため、ダイマックスした「サンダー」や「イベルタル」とも互角に戦えたのは強かったです。


ポリゴン2

ポリゴン2@しんかのきせき(アナライズ・のんき)

192(252)-100( )-156(252)-125( )-116(4)-72( )

れいとうビームイカサマ/まるくなる/じこさいせい

ぽけっとふぁんくしょん!

HB-特化。
B+2状態でのウーラオスの鉢巻インファイトのダメージ=悪ウーラオスの鉢巻暗黒強打のダメージ(乱数2発(0.4%))
陽気252ザシアンA+1のインファイトがB+1ポリ2に45.8 ~ 54.1%で、乱数2発(45.3%)。

話題のまるくなる搭載型のHB特化ポリゴン2です。ダイマックスした際にダイアークの火力が出るよう、性格のんき・A個体値31を使用しました。
「霊獣ランドロス」「ドラパルト」「日食ネクロズマ」「黒バドレックス」をふんわりとみることができます。また、気合いを入れると「グラードン」「ゼクロム」「ジガルデ」「ザシアン」などもみれたりします。
物理相手なら、まるくなるを先に積むことが出来れば完封も可能ですが、その積む隙を作るのが難しいというのがこの型の課題だと思いました。
また、実際のところ、積み合いも結局急所ゲームになってしまったり、一般枠はともかく日食ネクロズマ・黒バドレックスに対しては、相手の型によって後出しが若干不安定であったりすることも考えると、他の枠を検討した方がよかったかもしれませんが、代わりとなるポケモンが中々思い付きませんでした…


テッカグヤ

テッカグヤ@たべのこし(ビーストブースト・のんき)

204(252)-121( )-170(252)-127( )-122(4)-72( )

ヘビーボンバー/ギガドレインやどりぎのタネ/まもる

ぽけっとふぁんくしょん!

HB-特化。
ヒヒダルマの氷柱が40.1 ~ 47.5%で確定3発。
意地マンムーの氷柱が28.4 ~ 33.8%。
A-ヒヒダルマをヘビボンで確定1発。
C-H252ラグにギガドレが63.7 ~ 75.3%。
H4ゲロゲにギガドレが86.1 ~ 101.6%で乱数1発(6.3%)。

今期のMVP枠その1。ダイマガマゲロゲ」を憎むが故に誕生した、HB特化両刀テッカグヤです。
本構築の他の5匹はどれも残念ながらガマゲロゲに粉砕されてしまいます(ポリゴン2もどくどくを考慮すると安定しない)。
そこで、あからさまに対策枠と見られず、その他諸々にも何かしらの役割を持てるテッカグヤを考えました。
(タネばくだん、ラスターカノン等含めると)テッカグヤは物理・特殊どちらもいけますが、なぜ両刀にしたかというと、ギガドレインは、「ガマゲロゲ」「マンムー」「水ウーラオス」等に対して体力回復しながら攻撃できる、②ヘビーボンバーは、「ゼルネアス」「ハピナス」「バンギラス」等に対する打点となるなどという理由があったからです。
また、宿り木は安定した様子見の択として、守るは宿り木+残飯の回復や、相手の拘り技の確認、ダイマイベルタルの物理・特殊の型判断などにおいてそれぞれ非常に有用でした。
ザシアンや日食ネクロズマへの打点となる地震等も採用を検討しましたが、技スペースが足らずに断念しました。


バンギラス

バンギラス@ラムのみ(すなおこし・しんちょう)

207(252)-154( )-131(4)-×( )-167(252)-81( )

ロックブラスト/イカサマ/でんじは/ねむる

ぽけっとふぁんくしょん!

HD-特化。
S-麻痺込みで、最速95族(実数値161)抜き。

いつものHD特化バンギラスですが、技や持ち物は禁伝2体環境用にアレンジしました。
まず、安定岩打点のロックブラスト、ザシアンやランドロス、黒バドレックスへの打点となるイカサマを確定としました。
残飯があれば守るでも良かったのですが、テッカグヤに取られているため、眠るを回復ソースとして採用し、ポリゴン2やラッキー、毒々ムゲンダイナ等の対策としました。
当初はカゴの実を持たせていましたが、鬼火電磁波ドラパルトや鬼火黒バドレックスに対して即効性のある持ち物が良いと感じ、ラムの実に変更しました(黒バドは引いていった時に発動)。
今まで採用していたステルスロックは今環境では効果がイマイチだったので、裏に引かれたときに一番刺さるであろうでんじはを採用しました。
麻痺したザシアンに対しホウオウが上を取れる状況も作れたので、この技選択はありだと思いました。


【ヌオー】

ヌオー@タラプのみ(ちょすい・のんき)

202(252)-106(4)-150(252)-85( )-85( )-49( )

ねっとう/じしん/どくどく/じこさいせい

ぽけっとふぁんくしょん!

HB-特化。
HD-臆病C252カイオーガの冷ビが40 ~ 47.5%、ダイアイスが57.4 ~ 67.8%。D+1でダイアイスが38.6 ~ 45.5%。

今期のMVP枠その2(兼相棒)。
ここまでの5体で明らかに重い「カイオーガ」対策をほぼ一任しているHB貯水ヌオーです。ダイマックスカイオーガを一回流すために、持ち物はタラプの実にしました。
この枠は元々「ハピナス」でしたが、ハピナスではカイオーガは見れたとしても、裏に引かれたときの負担のかけられなさが弱すぎると感じ、このヌオーに辿り着きました。
同じ役割とタイプを持つポケモンとして、「トリトドン」が挙げられると思います。
実はHB特化した場合トリトドンもヌオーも耐久ラインは殆ど変わらず、Aもほぼ同じであり、D耐久やC種族値トリトドンの方が優秀です。
それでは何故ヌオーを使ったのか?理由としては、トリトドンではカイオーガ対策として有名すぎて、警戒されてしまう(最悪選出すらされない可能性もある)こと、②トリトドンの裏へ負荷をかける技は〈欠伸〉くらいであるが、ヌオーの場合は相手の居座りを許さない〈毒々〉が使えること、③ヌオーの特性天然を考慮した場合に(相手視点)ザシアンを投げにくく、また選出された時でも有利対面で剣の舞も押し辛いこと、等がありました。
選択画面ではカイオーガがぶっ刺さりであるため、相手がカイオーガを入れていた場合にはほぼ必ず選出されて、潮吹きをすかし有利対面を作ることができました。
また、貯水ヌオーはHDのイメージがあるかもしれませんが、HB特化とすることで「本来の物理受けの役割を残しつつ、カイオーガ対策が出来る」という汎用性が確保されるため、「ウオノラゴン」や「水ウーラオス」にも強く出られたのは良かったです。
なお、最終日はカイオーガ絶対零度をいっぱい当てられました…泣


3.主な選出、立ち回り

ザシアン・オーガ→ヌオー@2
ザシアン・イベル→ホウオウ+バンギ@1
イベル・ネクロ→ホウオウorダイナ+バンギ+カグヤorポリ2
ザシアン・黒バド→ホウオウ+バンギorポリ2@1
ゼルネ・ネクロ→ムゲンダイナ+カグヤ@1
Wキュレム・ザシアン→ホウオウ+バンギorダイナ@1

正直、選出はあまり固定化出来ていないです(役割を分散しているため)。今回のダイナとホウオウは火力のある型なので、困ったら投げていました。その場合は一般枠をクッションにしたり、ダイナで相手を削るだけ削って裏のホウオウでダイマを切り、スイープしたりしていました。結果的にTODとなることはあまり無かったかなと思います。


4.成績、構築全容





5.おわりに

今期も最後まで戦われた皆様、お疲れ様でした!
ついに伝説2体環境も2シーズン目が終了し、大方環境が進んで、メタ対象も明確化してきたという印象があります。
1シーズン目で何も環境が分からず負け続けたときは「これは無理だ…」と諦めていましたが、上位使用率が固まってくると、逆にそのメタを張るような受け・サイクル構築などが台頭し、意外と勝っていけるのではと感じました。
特に、相手が考慮出来ないような型で勝利できるものほど爽快感があることはないと思い、どんなに厳しい環境下でも諦めずに考察を深め構築を組むのは大切だと、改めて実感しました。


最後まで御覧頂き、ありがとうございました!